猫と高さ

猫は高いところから落ちても大丈夫なのか?この疑問を解決する為調べてみました。その秘密は器用な回転バランスにあるようです。落ちてから地面に着地するまでの間、猫は身体を器用に回転させ足から着地しています。さらに調べると、器用な回転とバランス力の良さには、内耳と目の機能が関係しているということが分かりました。猫の内耳には平衡感覚つかさどる三半規管の他、リンパ液の詰まった「前庭」という機能があります。猫が落ちるとその衝撃で「前庭」が刺激され、脳へと情報が伝えられるという仕組みになっています。その為、瞬時に判断することが出来るという訳なのです。


また、目の中にある水晶体が刺激されることで、頭の位置情報が瞬時に脳へと伝えられています。こうして伝えられた情報によって、地面までの距離を把握し、ショックを吸収するような体制で着地することが出来ているのです。落ちているにも関わらず冷静な判断力があるなんて、猫って凄いですね! 猫と高さの秘密について調べているともう一つ、新たな発見があったので紹介します。


高いところが得意な猫は、木登りも得意なのですが・・・木から降りるという事が出来ないらしいのです。確かに気に登っている姿は良く見ますが、降りている姿はあまり見たことが無い気がします。猫の足は内側に向いているため木の幹に掴まりやすくなっています。そのため木登りがとても得意なのですが、降りるには向いていないようです。猫が木から飛び降りているのも、ジャンプするのが好きだからじゃなかったんですね。また、高すぎるとジャンプでも降りることが出来ないという場合もあるとか。どこからでも飛び降りることが出来ると思っていましたが、猫にも高さには限界があるんですね。また一つ勉強になりました(笑)


村上豊彦