猫のフェロモンと行動

猫の身体からは、フェロモンが分泌されているという事を聞いたことがあります。そして、分泌されたフェロモンは様々な場所にこすりつけると言われています。今日は、「猫のフェロモン」について書いていきたいと思います。猫のフェロモンは、猫の頬・顎・額・しっぽのつけ根・足の裏・肛門の周囲・横っ腹など、沢山の部位から分泌されています。

猫が顔やしっぽを壁や人にこすりつけるよく見る光景。この時、猫の身体からは「安心のフェロモン」が分泌されている可能性が高いといわれています。このニオイは、自分の縄張りや、親子、兄弟、飼い主など、心を許せる空間や対象へつけられているようです。安心フェロモンには、分泌した猫だけではなく、そのフェロモンを感知した他の猫の心まで落ち着かせる効果があるとわかっています。その為、引越などをする際には、愛猫がいつも使っている毛布などを持っていくと安心してくれるそうです。

また、猫のフェロモンは「安心」した時だけではなく、何かを「警戒している」時にも分泌されているといいます。「警戒フェロモン」は、不安や恐怖、警戒心や痛みを感じた時に足の裏や肛門の周囲から分泌されるそうです。動物病院に行くと猫が鳴きだすのも、他の猫の警戒フェロモンを察してなのかもしれませんね。

また、目を見開き口を半開きにしている猫がいたら、それは異性の猫のフェロモンを感じている時！「フレーメンの反応」と呼ばれ、ニオイに反応して起こる生理現象のようです。この「フレーメン反応」はいつでも見られるというものでもないので、機会があったら観察してみると面白いかもしれません！なんともマヌケな顔で、あの表情をみると笑ってしまいます(笑)

村上豊彦